今後もサポートが課題

ゴム手袋を装着する若い医師

乳がんの治療で最近大きな課題となっているのが、喪失感の軽減です。乳がんの治療では乳房という女性にとって大切な部分を失うこともあり、そういった場合にいかに喪失感を感じなくて済むかということが、一つのテーマとして近年議論されてきたのです。がん保険を販売する保険会社でも、最近では乳がん手術後の再建を保障するオプションサービスを設け始めています。そのため、これまでは費用の点で再建を断念せざるを得なかった方の場合にも、思い切って再建まで行なえるケースが増えているのです。人工組織を用いる方法にも昨今は健康保険が適用になり、社会的も乳房の再建をサポートする傾向がみられます。女性の心に配慮したサポートが徐々に設けられてきたのです。

再建を行なうに当たっては、現在幾つかの方法があります。乳がんの手術をする際に専用の器具を用いて早々に土台を作ることも多く、現在すでに乳がん治療の一環として再建が認識される傾向があるのです。乳房を取ってもそこで治療は終わらないというのが最近の考え方と言えます。再建術やその先の精神的なケアまでをすべて含めた乳がん治療が、今や一般的になってきているのです。保険会社が再建術に保障を広げているのも、そのような価値観の変化を意識しているためと考えることが出来ます。こうした変化のある中、今後は再建を意識した治療法が積極的に行なわれていくと予想されます。広い視野で治療を行なうスタイルが一般的になっていくでしょう。